ほそぼそと生活する

旅行先のことや好きな映画のことを語ります。

【映画感想】哀愁しんでれら

『女子高生に殺されたい』を観て、この映画のことを思い出したので
少し記憶の片隅のことではありますが書いてみようと思います。


あらすじ

自転車屋を営む実家のもとで平凡に暮らしていた主人公小春は、
ある夜、度重なる不幸に見舞われてしまう。
そんな小春に手を差し伸べたのは、一人娘をもつ開業医の大悟だった。
優しい彼、その娘にも好かれ、とんとん拍子で結婚が決まる。
誰もが羨むシンデレラストーリー・・・?


幸せの形とは

幼い頃に母に捨てられた経験のある小春。
絶対に自分はそんなことはしない。
母のようにはならない。
しかしその思いの強さは時に牙にもなった。


終始どこか不気味で不安定なところが
この映画の怖いところである。


土屋太鳳がこの役のオファーを何度も断ったというのを聞いたが、
確かに土屋太鳳ピッタリだなと感じる。
娘役の子はインスタグラマーらしいが適任だと思う。
無邪気さと残酷さを兼ね備えた表現が妙にリアルというか…


おわりに

自分が受けたかった、受けられなかった愛を
他人あるいは自分に捧げようと思うのはきっと難しいことなのだと思う。
まあ、この映画はそういう話とはまた少し違うかもしれないけども。


この映画を総じて言えば”狂気じみてる”といったところだと思う。
リアルのシンデレラストーリーは
そう綺麗なものにはならないのかもしれない。


【映画感想】女子高生に殺されたい

アマプラを覗いておりましたら、
興味深いタイトルの映画があったので観てみました。


異常性癖を持つ教師とその願望


オートアサシノフィリア(人に殺されたいという欲求を持つ異常性癖)
を持つ主人公が、それを実行する為に教師となる。


少しネタバレは控えめで書いておきますが、
ストーリーとしてはところどころ真意が後から解明していくような、
謎解きではありませんが、そういった部分を持ち合わせています。
それがいったい何なのか、どういった意味を持つのかを観ていくのも
この映画の面白さの一つかと思います。


最後の最後まで展開が予想できない部分があり
誰がどういった行動をとるのか読めないところもまた楽しいですね。



何故かと言われるとわかりませんが、
こういう映画を観ると、それが異常だったとしても
最後までそれを成し遂げてほしいと思ってみてしまう自分がいます。


自分に想像しえないものを観たいんでしょうね。


キャスティング

この話は漫画が原作となっているようですが、
キャスティングに関して高評価が多いようです。


田中圭さん演じる狂気の役は確かにハマっているように見えますね。
哀愁しんでれらを思い出しました。
あの映画も個人的にはとても好きです。
キーパーソンとなるあの子の、美しくて殺意を思わせる目もとても良かった。


おわりに

少しさっぱりとした感想になってしまいましたが、
結論から申し上げますと少し釈然としない部分があり
とても良かった!と手放しで言える気持ちにはあまりなっていません。


映画という限られた時間の中で
登場人物の深層心理を表すには限界があるのでしょうが、
もう少し主人公の心情を深堀り出来たら、と感じました。
私が読み取れていないと言われればそれまでですが…


しかし興味深い作品だったのは事実です。
みなさまも是非に。


【映画感想】シン・ゴジラ


お久しぶりの投稿になってしまいました。
シン・ウルトラマンが上映され、
同監督のシン・ゴジラをまずは観てみようということで
先日初めて視聴いたしましたので感想をば。


あらすじ

突如現れた未確認生物。
その巨大な図体と力は、あっという間に日本を、人類を脅かしていく。
圧倒されるその力に人類は打ち勝つことができるのか?


ゴジラの圧倒的力が見せるハイスピード感

その生き物に良心もなければ慈悲の念もない。
人々が絶望している間にもその地を、人々を滅ぼしていく。


現実にゴジラが現れたりしたら、
おちおち準備して対策を練ってる暇なんてない。
ゴジラの浸食も、それに立ち向かう人々の絶望と焦りと熱意も
常にヒシヒシと伝わってくるところが、
観ていてこっちものまれそうになるぐらい没入感があってとても良かった。


公式サイトを観てみると、”現実対虚構”と書いてある。
この映画の中で、空想の「ゴジラ」というものは存在しないのだが、
ここで言う”虚構”は人々を凌駕する力、存在そのものでないかと思う。
それを現実(リアル)に、どう立ち向かっていくのか、
というのがこの映画の一番の見どころである。


日本に期待したい

映画を観ていると、こういう非常事態で人がどう判断して行動できるか
というところに一番重い責任があるのが、日本政府なのだろうと思う。
真剣になったり、試行錯誤したり、こうじゃないかああじゃないかって
議論できる人たちが、日本に居続けられればいいなと。
そんな風に思いました。


結論、とても面白かったです。シン・ウルトラマンも気になりますね。



『シン・ゴジラ』予告